テクノロジーと演劇の関係について
テクノロジーと演劇、という組合せについて
日頃、情報が飛び込んでくることは少ない。
そんなとき「sensors」で記事を見つけた。
さすがsensors、すでに1年以上前にこんな記事がアップされていたなんて。
改めて、自分のインプット不足を痛感しながらも読み込む。
"生の魅力"とテクノロジーは昇華しあえるか? 演出家・上田誠に聞く、コメディ演劇と リアルタイムCG技術の融合|SENSORS(センサーズ)|Technology×Entertainment
ヨーロッパ企画の上田さんがモーションキャプチャーを使って
役者の動きを拡張する演出をされている。
”演劇はやっぱり、役者さんの生の演技を見て欲しいというのが大きいので、それを邪魔するものだったり、テクノロジーが独立して先走ってしまうのは良くないんです。"
このように語っていらっしゃっていて、とても共感します。
テクノロジーはあくまで手段であり、見せたいものを拡張する役割を担う。
これは仕事でもよく語られることだと感じていて
例えば最近取り組んでいる「データ解析」も、
解析ツールや解析結果の出来が良ければ良いほど目を奪われる。
演劇の良さは、やはり、生で見せつけられる生々しい躍動であり
そこから発さられる熱量であると思っている。
(あとは、周りのお客さんも含めた
劇場全体の連帯感から生まれるうねりというか、vibes?)
上田さんは布団という言葉を使っているが
役者を布団が覆い、より役者の持つ体温が高まることが
観客に与える熱量も高まるものだろうと感じる。
概念的には「やりたい・やれそう」と語られがちなことを
いち早く「現実のものとした実行力」が印象的でした。